購入希望者が見学にやってくる
不動産は、広告や販売図面等だけで購入を決められません。
そのため、不動産会社に、自宅の売却を依頼するとあなたの家に興味をもった購入希望者が見学にきます。
中古住宅の場合、自宅に住みながら売却活動を行うことは、よくあることで、例えば、不動産会社の担当者から「今度の日曜日にお客様をお連れします」というような連絡が入ります。
さあ、このような場合、あなたならどうしますか。
やはり、第一印象は非常に大切です。
一戸建やマンションで住みながら売却活動を行っている場合には、室内を掃除しておく、電気をつけて明るくしておくなど、ある程度は気を遣いましょう。
そして、購入希望者が見学に来たときには、軽く会釈をして「どうぞごゆっくりご覧ください」という対応をするとよいでしょう。
質問されたときには、あまりしゃべりすぎるのもよくありませんが、無愛想すぎるのもよくありません。
あなたのちょっとしたしぐさや、気になる態度によっては、
「何か事情があって売り急いでいるのではないか?」
「何か隠していることがあるのではないか?」
と、必要以上に心配する方もいらっしゃいます。
購入希望者は、一生に何度とない大きな買い物をする訳ですから、不安なのです。
特に中古住宅の場合、購入希望者はその物件自体はもちろん、
「売主さんはどういう人なのか」
「どうして売却するのか」
などが気になります。
話が具体的になってくるようであれば、物件や環境について、生活するうえでの良い点・悪い点、また売却理由なども可能な限り伝えてあげるとよいでしょう。
実際に住んでいる人から得る情報はありがたいものです。
「売れるのも売れないのも、物件や価格次第」であることは確かですが、それに加えて、中古住宅の場合には「売主はどのような人か」という要素も、売却活動に少なからず影響を及ぼすことがあります。
購入希望者に対して、「少しでも安心して気持ちよく購入していただくために」と接していくことは、あなたの物件の評価を上げることはあっても、下げることはないでしょう。
CFP 永田 博宣