土地査定・一戸建査定に向けての準備
土地や一戸建を売却する際には、揃える書類や調査する事項はわりと多いものです。
通常は、売却を依頼した不動産会社が書類の入手や調査をおこないますが、中には隣接地との道路や境界に関する覚書等、土地所有者でなければわからないこともあります。
また、借地権であれば原則として土地賃貸借契約書は当事者しか保有していません。
土地や一戸建の査定のために不動産会社の担当者と会うときには、保管している書類と知りうる限りの情報を提供するようにしましょう。
土地や道路の使用に制限があれば、売れる価格に影響が出ることもありますが、事前に伝えることにより対処方法を検討できるかもしれません。
実際に、隣接地の建物が越境している土地の一部を隣接地の所有者に売ることにより価値を下げずにすんだ事例もあります。
一般的には、以下のようなものを準備しておくと良いでしょう。
■土地建物の登記済権利証(登記識別情報)または登記簿謄本(登記事項証明書)
■公図
■地積測量図
■固定資産税等通知書
■建築確認通知書、検査済証
■建物の間取り図
■住宅ローンの返済計画表
土地や一戸建の売却では、測量や建物解体撤去をおこなう必要がある場合もあります。
これらの費用は百万円を超えることもめずらしくありませんから、「諸費用」や「手取り額」だけではなく、その支払のタイミングについても確認しておきたいものです。
また、土地の所有者が誰なのか、建物の所有者が誰なのかにより、譲渡にかかる税金が違ってくることもあります。
売却活動をはじめる前には、不動産会社の担当者とよく打ち合わせをおこない、少なくとも全体スケジュールとお金の流れを理解しておくべきでしょう。
CFP 永田 博宣