不動産の価格を知ろう~固定資産税評価額~
【初めての方は、事前にこちらをお読みください】
■固定資産税評価額とは
固定資産税評価額は、固定資産税や不動産取得税等の税額計算の基となる価格として、市町村長(東京都23区内の場合は都知事)が決定します。
3年ごとに評価替えがおこなわれ、原則としてその価格が3年間据え置かれますが、地価が大幅に下落している場合等には、評価替えの年でなくても、価格を修正できる特例措置があります。
価格水準は、土地については地価公示価格の7割、建物については建築費の5~7割位です。
■固定資産税評価額が基になるもの
・固定資産税・都市計画税の税額
・不動産取得税の税額
・登録免許税の税額
・相続税や贈与税の評価額(倍率方式)
■固定資産税評価額を知る方法
・固定資産評価証明書を取得する
所有者(納税者)であれば、市町村役場(東京都23区内では都税事務所)で取得できます。所有者以外の人が取得するためには、原則として委任状が必要となります。
・縦覧制度を利用する
毎年4月頃からの一定期間に、市町村役場等で固定資産税評価額の縦覧ができます。縦覧できるのは、原則として所有者(納税者)です。
・固定資産税等の納税通知書に同封される課税明細書を見る
毎年5、6月頃に、固定資産税等の納税通知書が届きますが、その中に課税明細書が同封されています。課税明細書の「価格」欄に記載している数字が固定資産税評価額です。マンションの敷地等で土地全体の価格が記載している場合には、共有持分を乗じて計算しましょう。
固定資産税評価額は土地一筆、建物一個ごとに価格が決められおり、その不動産の所有者であれば、上記の方法で簡単に知ることができます。
CFP 永田 博宣