付帯設備の引渡し
「付帯設備の引渡し」は、物件に付帯する設備の引渡しに関する条項です。
特に中古物件の場合は、現況有姿の状態で引き渡すのが一般的であり、売主・買主間の引渡し後のトラブル防止のために「付帯設備としてどのようなものがあるのか」「何を置いていくのか」「それらについて故障はあるのかどうか」等について確認できる「付帯設備表」を作成しています。
また、不動産売買では「隠れた瑕疵」があると、原則として売主が責任を負うことになっています。
通常の不動産売買契約では、特約を付けて担保責任の期間や範囲を制限していますが、売主が「瑕疵」を知っていて告げなかった場合には、この特約は無効となってしまいます。
そのため、引き渡す物件の特に重要な項目の瑕疵等について、知っているかどうかを明確に告げるための書類「物件状況等報告書(告知書)」を、「付帯設備表」と同時に作成するケースも増えています。
CFP 永田 博宣